丸菱の軌跡|HISTORY

古きものを大切に継承し、新しきものを生み出す

We carefully inherit old things and create new ones

 

 

1885(明治18)     初代・山田金吾、よろずや「濱金(はまきん)」創業

1920(大正09)       山田千代八、濱金を継承

1963(昭和38)       山田市吾、近隣の八百屋・電気屋・呉服屋と共同で有限会社マルビシ商店設立

1984(昭和59)     山田昌宏、スーパーから酒店に変更、酒類小売販売業

2013(平成25)       梶野竜二、丸菱建築計画事務所<Malubishi Architects>を開設

2024(令和06)    丸菱建築計画事務所 自宅兼新事務所 建設中

 

マルビシ商店は前身の濱金から永らくこの地で食料品・日用雑貨の小売販売業を営んできました。

戦前は、東山峠を越えて百間川までの間では唯一の商店であったと聞き、人々の日常の生活を支える貴重な店でありました。戦時中・戦後すぐは配給所としての役割も担いました。まだチェーン店形式の大型スーパーが進出していなかった時代、昭和38年には、現在のコンビニの原型となるような小規模スーパーで地域を支えてきました。

昭和59年より続く現在の酒類小売販売業に加え、2013年より「マルビシ」の名前を継承し漢字表記と改め、建築設計の事務所をはじめました。

時は変われど、業種は変われど、大切にするものは、不変です。

古き良きものは大切に継承しつつ、新しきものを生み出し、渾然一体と新旧が入り混じる、そんな歴史の断面の集積のような仕事ができればと思います。歴史の断面の集積とはつまり「懐かしさ」という言葉に置き換えればよいでしょうか。生きている証を感じられる、そんな歴史・時間と共に歩んでいく街・建築を生み出していければと考えます。

 

When time changes, the type of industry changes, the things we cherish are immutable.
I think that it is possible to work like an accumulation of cross section of such history that inherits good old things carefully, it creates new things, blends together and new and old. Should it be replaced with the word "nostalgia", that is, the accumulation of the section of history? I believe that if you can feel the alive proof, we can create a city and architecture that will walk with history and time like that.

 

丸菱建築計画事務所の紹介
2013(H25)

戦時中の配給所
1945(S20)頃

1885(明治18)年、初代山田金吾はよろずや「濱金(はまきん)」を創業しました。この近辺では唯一の商店でした。写真は戦後の「濱金配給所」時期のものと思われます。

1940年頃の岡山市中区円山 嶽
1940(S15)頃

1920(大正9)年、2代目山田千代八は濱金を引き継ぎ、商店の規模を拡大していきました。

1955年頃の岡山市中区円山 嶽
1955(S30)頃

1955(昭和30)年頃の現事務所周辺の街並みの様子。

 


1972年頃の岡山市中区円山 嶽
1972(S47)

1963(昭和38)年、3代目山田市吾は近隣の八百屋・電気屋・呉服屋と共同で有限会社マルビシ商店を設立しました。食料品・日用雑貨・衣料等をそろえ、小規模なスーパーの位置づけでした。看板には「コンビニエンス・ストア マルビシ」とあります。 写真は1972(昭和47)年の改装リニューアル時のものです。 

1940年頃の丸菱商店の店内の様子
1972(S47)

1972(昭和47)年当時の店内の様子。 従業員の数も多く、繁盛している様子がうかがい知れます。

1984年頃の岡山市中区円山 嶽
1984(S59)

1984(昭和59)年、4代目山田昌宏はスーパーから酒店に変更し、酒類小売販売業としました。