今まで普通に海外旅行に行くことができましたが、コロナ禍によって急に行くことができなくなりましたね。行くことが出来ないと言われると行きたくなるものです。つい懐かしく思い、昔のスケッチブックを見返してみたり。1999年に訪れたギリシャのサントリーニ島。あまり予備知識なく訪れたのですが、そのあまりにも美しい絶景に、心を奪われました。底抜けに碧い空と碧い海に白の家々。地中海の島々の気候風土に培われた形態・素材・色彩でつくられた建築は、当然奇をてらったものではなく、その風土においては極めて合理的で、長い歴史の流れの中で自然に作られたものでした。今では携帯でサクッと検索すればサントリーニ島の美しい風景をすぐ見る事ができますが、現地で体感した日差しや匂い、乾燥した空気や喉の渇きなど、全身で感じる感動は得る事ができません。いつかコロナが解消されれば、私にとって再訪してみたい感動の場所のひとつです。