<L型の地区公会堂>
DISTRICT PUBLIC HALL
老朽化した地区公会堂の立替え計画。
既存公会堂は南側隣地の住宅の日影によって直射光が全く入ってこない暗い室内でした。
また地域の祭りの際に使用する山車(だんじり)を格納する倉庫前には拡がりがなく、祭りの準備も難しい状況のように見受けられました。
新しい公会堂においてはこの2点を大きく改善する建物配置からスタートしました。
日影となる南側には倉庫と広場を配置し、山車の準備もしやすい拡がりを作りました。また同時に広間を北側に配置することで、南側からの日光が沢山広間に入るようにしています。トイレ・キッチン等の諸室は西側へ集約し、全体としてはシンプルなL型の建築としています。
地域住民からも内部の活動の様子が分かるように、南北両面に大きな窓を連続して配置しています。
光・風・視線が抜ける開かれた地区公会堂としています。
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開かれた地区公会堂として、道路から内部の様子が見えるように大きな窓を配置
北側からの眺め。敷地北側境界に沿って建物を配置。
東側からの眺め。南東角に広場を設け、南側隣地の住宅の日影を避けるように、北寄りにL型の建物を配置。
広場から入口への眺め。南西角にある倉庫には、地域の祭りで使用する山車(だんじり)を格納。広場は引き出した山車の準備に活用される。
南からの眺め。南側隣地の住宅屋根を超えた日光がちょうど広間の窓に差し込みます。
南北面に大きな窓を設え、開放的なつくりの広間。
南側から太陽光が沢山入っている様子がわかります。
内部から広場の様子が良く見え、大きな連続窓を介して内外の一体的利用が可能。
解体前の既存公会堂の東側からの眺め。南側隣地の住宅の日影により光が差し込まない状態でした。また道路と公会堂の間は狭く山車の準備も難しい状態でした。
解体前の既存公会堂内部の様子。一日中薄暗く湿っぽい室内でした。