島の小さなアトリエ  Tiny Atelier

  • 築80年のリノベーション    renovate an old barn to an atelier
  • 2017年
  • 岡山県倉敷市   kurashiki  JAPAN
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  • アトリエ   atelier

海から程近い山あいの敷地に、設計の依頼を頂いた。谷筋の頂部に位置する広い敷地内には、門・母屋・蔵・離れ・納屋等が点在している。その中の築80年の古い納屋を改修し、ドライフラワーを使用した小物を製作する作家のためのアトリエを設計した。既存納屋の使用できる材料は活用し、この敷地が歩んできた歴史を受け継ぎつつも、これからの未来を歩む建築として新旧素材の混在した古くも新しい建築を目指した。特に山側から敷地を見下ろすと、瓦屋根の連続が美しく、この瓦屋根の風景を継承しつつも、敷地に新しい命を加えたいと思った。耐久性の高い古瓦と、まだ丈夫で使用できる構造体は取捨選択して活用した。また、オーナーである作家の作品性と人柄にあった素材を新たに選定し、可愛らしさと素材感の感じられる建築になったのではと思われる。創作した作品はネット経由で受注し、全国に発送されるという。都会に住んでいなくとも、ネットを活用し常にオンタイムで日本中とダイレクトに繋がっている。のどかな地方の恵まれた環境に身を置き、敷地内の庭でドライフラワーに使用する植物を育て、また自由に育児と家事と仕事を自分の裁量でうまく回している。まさに現代的で最先端なライフスタイルを歩む作家のアトリエである。


谷側からの見上げ。
石垣上に蔵・母屋・アトリエが並んでいる。

谷側に向けて南に大きな木製窓があり、ガラスに植栽が写り込んでいる。

敷地へのアプローチは、右側のスロープを上がっていく。

アトリエの屋根は既存納屋の瓦を活用している。

蔵と母屋の瓦屋根と連続した風景となる。

山側からの見下ろし。

谷側には家々の屋根が見え、一段高くなったアトリエからの美しい景色が想像される。

屋根瓦のけらば側押えは棒漆喰。スロープを登ると、アトリエをぐるりと廻りながら門へと近づいていく。

スロープからの見上げ。

細くした木板張りの連続が美しい。 陰影のある木製建具。

中庭越しにアトリエを見る。

破風板に曲線をつけ、柔らかな印象としている。

アトリエ正面の眺め。

破風板の上に棒漆喰。

洋でも和でもない外観。

玄関前には沓脱石。

外壁木板と同材を、玄関戸に斜め張り。

特注のクリの引手。

素材感のある美しい木板張り玄関戸。

アトリエ内を見上げると、既存納屋の梁が象徴的に見えている。

幅広の無垢フローリングに、漆喰壁。

窓上にぐるりと棚板が巡る。

壁にはアトリエオーナーの作品が飾られている。

ぐるりと巡る塗装された白の棚板は、室内での作品撮影のレフ板の役割も果たしている。

白と茶色のコントラストが美しい。窓上にロールスクリーンを納めるディテールとしている。

棚板には、作品に使用するドライフラワーが並ぶ。

南からの光の下、机に向かい作品を作っている。

角に窓を配することで、視線の拡がりがより感じられる。

新旧の柱が混在して見えている。

外国製の型板ガラスを使用。 山側道路からの視線をさえぎっている。

アトリエに入る光を調整できるように、ロールスクリーンを仕込んでいる。

素材感のある無垢フローリング。

アトリエに入る光を調整できるように、ロールスクリーンを仕込んでいる。

素材感のある無垢フローリング。

木製建具のディテール。

谷への眺望。谷の向こうに海が続いている。

左の二つの窓ははめ殺し窓。右手の窓は片引き窓となっている。

玄関戸と収納棚。

玄関戸と収納棚。

こだわりのアイテムがところ狭しとディスプレイされている。

インテリアと建物に統一感がある。

玄大きな木製開口部のある南側外観。

アトリエ内の製作風景。

岡山を拠点に活動する建築家・梶野竜二による一級建築士の設計事務所の案内。建築家による土地探し相談から上質な注文住宅・別荘の設計、店舗設計、病院設計等。シンプルデザインですっきりとした和風モダン。岡山・倉敷・牛窓等瀬戸内の自然や敷地の特徴を捉えた配置計画。積極的に無垢木材や自然素材を利用。料理好きの建築家によるこだわりのキッチン収納やパントリー、使い勝手の良い家事動線の設計。家の中に物があふれないような収納計画。大きな玄関土間空間で半屋外活動。デザイン性の高い外観。木と漆喰の家。